月見カフェ2013~十六夜と立待月と秋の酒、ひやおろしの巻 [イベント]

今年も塩竈に月見カフェと月見の夜がやってきた。[夜] 鹽竃神社の「しおがまさま神々の月灯り」のお休み処として始めて今年で5年目のイベントである。 今年は9月20日と21日。 日本の暦には月齢の美しい言葉があるので、あえて「いざよい・たちまちづき」の言葉を使用したい。[満月] 起源については古式ゆかしい説明があるので興味のある人は調べてみると良い。

会場の海商の館、旧亀井邸は宮城の商社カメイの創業者が大正時代に建てた邸宅で、当時としては珍しい洋館を備えた和洋併置式住宅の様式を備えた建物である。

亀井邸の庭に蝋燭の明かりが灯り雰囲気はばっちりである。
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筆者も例年通り、酒蔵の名前がずらっと並んだTシャツを着ておもてなしに一役買おうとやる気満々だ。[パンチ]
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今回も塩竈にゆかりのある3つの蔵~浦霞・阿部勘・一ノ蔵~の秋の酒、「ひやおろし」(阿部勘はあきあがり)と塩竈の名産かまぼこを肴に月を愛でてもらおうという企画。
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日本酒ファンなら「ひやおろし」について今さら説明は不要と思うが、軽くおさらい。 酒造りは通常「火入れ」と呼ばれる加熱殺菌を2回(搾って貯蔵する前と瓶詰め前)行うが、ひやおろしは春先の1回目の火入れの後、夏を越し、秋まで熟成させたお酒を火入れをしないで瓶詰めする酒である。 そのため味わいがまろやかになり秋の味覚との食べ合わせも楽しめるのである。



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さて、こちら月見カフェのおつまみ、揚げかまぼこ。 スーパーで比較的手に入りやすく、沿岸部の人にとってはおなじみの食材だ。 塩竈市の基幹産業のひとつでもある。 カップにつめて1品200円以上の募金制とした。
両日とも閉店30分前には品切れするほどの大人気[グッド(上向き矢印)]

アルコールを嗜まない人にも楽しめるようにソフトドリンクも用意。 ゆず風味の「しおがまジンジャー」はお子ちゃま中心に大人気[るんるん]

十六夜には月見ライブ、「塩竈酒場」として、地元アーティストのアサノタケフミさんのライブも随時行われた[るんるん] 写真がなく失礼!

さて、「主役」の日本酒だよ~ん!!

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まずは浦霞 特別純米酒ひやおろし (精米歩合:60% アル:16-17% 日本酒度:+1~+2) バランスの良い味。なんとでもあいそう。(データから判断して) 試飲はしていないので、お客さんの反応から判断。 純米酒バーで飲んだ浦霞の芳香辛口もおいしかった。 浦霞の酒はどれも「バランス」という言葉が浮かぶ。 上品な味わい。


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阿部勘 純米吟醸原酒あきあがり月見カフェ特製ラベル(精米歩合:55% アル:17~18% 日本酒度:+3) 昨年は市販されない純米酒バージョンでご提供いただいたが、今年は市販と同じ、純米吟醸原酒。 原酒にしては味わい軽く飲みやすいというが、ぐびぐび飲んじゃうとあっという間に酔っぱらっちゃうよ~! 純吟らしくすっきりした味わい。 これも試飲の機会がなかったので、データと試飲した人の感想から判断。(なんせドライバーだったもので…)


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そして、一ノ蔵 特別純米酒ひやおろし月見カフェ特製ラベル(精米歩合:55% アル:16% 日本酒度:+1~+3) ラベルは仙台在住の墨画作家一関恵美さんの手による彼岸花。 何とも風流なボトルだわ~。[かわいい]
こちらは事前に購入する機会があり、十五夜に試飲した。 お~。 まったりしてコメの旨味が活きていてんま~い!! 魚と合わせてきりっとした辛みを楽しんだり、山の幸や野菜サラダと一緒にじんわりした甘さを楽しんだりすまし汁と一緒(!)に楽しんだり何とも万能なお酒。

同日、本町~西町界隈で500円の冷酒グラスを買って3つの蔵を巡り試飲できる企画も行われており、飲み足りない方は月見カフェに立ち寄るということもできた。 何人かはマイグラスを持ち込んだり、また3ついっぺんにオーダーして利き酒に挑戦していた方もいた。 3つのお酒は似通っているのでさぞかし利き酒は難しかったであろう。[たらーっ(汗)]

2日間で入場者は500人以上。 立待月が煌々と照らす中[満月]、撤収作業も終了。 筆者は愛好会会員が月見カフェの後集う2次会会場へと向かった[ダッシュ(走り出すさま)]

海岸通の「旬舞」という店をきょろきょろ探し[目]あ~もう始めていたよ。 阿部勘の純米吟醸亀の尾1合をおいしそうにすすってたわ~。 (このお酒は貴重な酒米を使っているのでお勧め) 筆者は車で来ているので[車(セダン)]ジンジャーーエールをすすりながら刺身をつまんでいた。
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しかし、我が会員はタフだわ~。 月見カフェで結構和らぎ水なしで何杯か流し込んで利き酒までしていたではないか! S会長は「な~ぬ!いいがらびんごどたのめ~(訳:なに、いいから瓶のまま注文しなさい)」と浦霞 純米吟醸寒風沢(さぶさわ)の四合瓶をオーダー。 筆者が来たところでまたかんぱ~い[exclamation]


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この浦霞 純米吟醸寒風沢(精米歩合55% アル15~16% 日本酒度+3~+4(精米歩合55% アル15~16% 日本酒度+3~+4)は塩竈市で唯一米を栽培している浦戸諸島寒風沢島のササニシキを100%使用し、昔ながらの天水(雨水)のみで育て天日干しをして収穫したというこだわりのコメで醸している。 震災時、浦戸諸島等が津波のブロックの役目を果たし、島々に甚大な被害を与えたが、人々の努力により稲作が再開できるようになった。 このお酒は塩竃市内の酒販店で入手できるので、塩竈を訪れた際は是非味わってもらいたい。 
浦霞らしい上品かつ、食用米特有の旨味が備わっている。 ちなみにラベルは一ノ蔵ひやおろしの画を書いた一関さんが担当した。

たんまりと酒、海の幸(さんまのたたきなど)を肴にすっかりいい気分[るんるん]の会員を七ヶ浜まで送っていくことになり、ほうび(?)として寒風沢が1/4ほど残った瓶を頂くことにした。 帰ってから一杯が楽しみである。[わーい(嬉しい顔)]

帰りにS嬢が翌日I氏や他の酒仲間とオクフェス(仙台オクトーバーフェスト、ドイツビール祭り)[ビール]に行くが一緒にどうか、と誘いを受けた。 ホントにタフだわ~。 2日間働いて疲れたので休みたい、m(__)mと丁重にお断りした。

秋たけなわ、ますます日本酒がおいしい季節となる[黒ハート] 次なる銘酒との出会いに期待いっぱいの筆者であった。

文責:shimainko
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