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年忘れの会~2014望年会の巻 [日本酒]

さて、これを書いている現在、12月30日。今年も残るところあと1日である[あせあせ(飛び散る汗)][るんるん]今年の事は今年のうちに~[るんるん]てんで、愛好会の望年会(ぼうねんかいと読む)を開催の知らせが各会員に舞い込む。 忘年会~年を忘れるではなく、未来に望みをかける会・・・・まぁ~な~んてす・ば・ら・し・い~!  さらにさらに、会長が参加費用を持つという太っ腹な行動に出た。 「会長!だいじょうぶですか~!」

12月27日、会場はなじみの多賀城は鳥善。 お酒持込みOKという、ひいきのところである。 各人が720ml以上の酒を持ち込み、愛好会の原点に返り利き酒をするという連絡。 顧問には利き酒シートを作る旨の通達が来た。

繰り返し言うようだが、我が会は七ヶ浜町の講座、「日本のお酒講座」が母体で日本酒の背景、造りなどを勉強しつつ、地元宮城の食材の良さを見直そうというところが原点だ。 当時一ノ蔵の社員だった、浅沼氏を迎え5年間講座が開かれたのち、有志で勉強会を立ち上げ、「七ヶ浜一ノ蔵愛好会」と名称変更、さらに現在の「七ヶ浜日本酒愛好会」に至っている。

まずは基本となる一ノ蔵特別純米辛口が蛇の目を描いたプラカップの中に注がれた。 
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これを基準にして各人の持ってきた酒が4つの機軸のどの味わい・香りに分類されるのか利き酒シートの中に記録していく。
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・・・・が・・・・予想通り、利き酒どころではなく全部の酒が回るころには少なくとも筆者のシートには何も記録されないという不名誉な結果が残った[あせあせ(飛び散る汗)] (みなもそうじゃぁ・・・・ 先生、スミマセン[もうやだ~(悲しい顔)]

各瓶の写真は撮ったのでプロフと味覚えている範囲で報告。

一ノ蔵 特別純米辛口 精米歩合55% 日本酒度+1~+3 アル:15% おなじみの味だわ。目隠ししてもわかる(ほんとかいな?) これが基本。

以下会員持ち込み酒
蓬莱泉 特別純米酒 可。(べし) 麹米:夢山水 掛米:チヨニシキ 精米歩合:55% アル:15~16% (愛知 関谷醸造) 会員宅で1年以上寝かせたという一品。 始めは素直な味だったが、山廃のような味わいに変身。 天ぷらにあう味わい。
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純米吟醸 まんさくの花 秋田県産美山錦 酒こまち使用 精米歩合:50% アル:15%
(秋田 日の丸醸造)
瓶貯蔵で低温熟成させたほのかな香りと旨味とあるように秋田らしい旨味のあるお酒。 女性に好まれるかも。
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原酒 浦霞 本醸造酒 精米歩合:65% 日本酒度:-1~-2 酸度:1.5~1.7 アル:18~19% 浦霞の金ラベルでおなじみ。一切加水しない濃醇なお酒。 昔の浦霞らしいきりっとした男前の所と、飲みやすい所を併せ持ったお酒。
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阿部勘 純米吟醸 かすみ うすにごり生酒
麹米:山田錦 掛米:まなむすめ 精米歩合:55% アル:16% (塩竈市) 阿部勘さんの新しいお酒は袋吊りと機械搾りのブレンドというちょっと新しいタイプの面白いお酒。 薄濁りである。 最近の筆者のツボにはまる蔵だわ・・・ くどくもなく、普段使いにすいすい行けそう。
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純米吟醸 立山 (富山 立山酒造)
アル:15~16% 精米歩合:麹米55% 掛米:55% 使用米:山田錦 五百万石 日本酒度:+2~+3 酸度:1.4~1.5 酔~っと飲める(どれでもじゃないか!) きれいなお酒。 日本酒度の数字以上に甘さを感じた。
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一ノ蔵 特別純米生原酒 しぼりたて
ササニシキ使用 日本酒度:±0~+2 酸度:1.6~1.8 精米歩合:55% アル:18% この時期限定、一ノ蔵の中でも濃いお味! でも後味すっきり! 筆者が日本酒の世界を知ったばかりの時、「これ一番好き!」と惚れたお酒。
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宗政 純米吟醸 -15 (佐賀 宗政酒造)
精米歩合:山田錦55% 日本酒度:-15 酸度:1.4
超甘口の純米吟醸という珍しいお酒。名前が日本酒度そのまんまだし。(^^) 消してしつこくなく酸味と甘みのバランスがいい。初心者さんむき。
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萩の鶴 特別純米原酒 超速火入
精米歩合:トヨニシキ55% 日本酒度:+3 酸度:2.2 アル:17% おり下げをせずすぐに瓶詰め、瓶火入れをしたお酒。炭酸ガスがまだ残っている生に近い酒。甘くはなく、酸味がある。挑戦的な期間限定酒。
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純米吟醸 八海山 (新潟 八海醸造)
山田錦、美山錦、五百万石等使用 アル:15.5% 精米歩合:50% 日本酒度:+4 酸度:1.2
新潟の有名蔵のお酒。 吟醸酒が得意とあってきれいなのど越し。食材の味わいを邪魔しない食中酒。
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太平山 生酛純米 神月 (秋田 小玉醸造)
精米歩合:美山錦59% アル:15% 持参したS嬢、「ちょっと老香ているかも・・・」 ふふん~ 筆者の好みに合った味なので心置きなくお持ち帰りを頂くことにした。 白神山地の水を使ったというこだわりの逸品。
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ヌーベル月桂冠 特別本醸造 アル:15~16% (京都 月桂冠) へぇ~・・・お洒落なボトルだねえ・・・・ ナショナルブランドとして知らない人はいない日本酒。今回装いを新たにレトロ瓶で登場。軽やかな味わい。
特別本醸造なる名称は初めて聞いたけれどね。
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大吟醸 越後桜 (新潟 越後酒造)
精米歩合:山田錦50% 日本酒度:+2 酸度:1.3 アル:15.6% ワインのようだと言われて買ったという会員。 飲みやすい。このお酒は過去何度か会で登場している。
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特別編~ Tokaji Törköly pálinka (ハンガリー) トカイ・トーコリー・パリンカと読むそうだ。
案内の方が「ブドウの蔓から撮った汁で作った」と説明があったが、調べてみたら、ブドウの蔓ではなく、ワインの搾りかすから蒸留したお酒で食後に飲まれるそうだ。世界三大貴腐ワイン、高価なトカイワインを搾った後とあって香りが素晴らしい。 アル:40% ウォッカより飲みやすいね、と人気の的。 小さいショットグラスでストレートで頂く。 筆者がハンガリー旅行の折に買い求めたもの。 我が会は時に珍しいお酒が日本酒に限らず登場するので、今回のお酒は会員的にヒットだったらしい。
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料理もいろんな酒に合わせやすい用に海鮮を中心とした鳥善さんの創作料理。
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美味~。 
女子会員は食後のティラミスを2つも頂くなど役得の会であった[黒ハート]
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利き酒は楽しいお酒で結果発表には至らなかったが、いい酒・いい仲間で来年も楽しく日本酒で乾杯!と行きたい。 来年も一ノ蔵の新春初搾りに始まり、立春朝搾り、蔵巡り、花見(花なし)を行事は目白押し。
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愛好会のフェイスブックページもあり、ブログの更新がままならないが来年も何とか続けるように努力したい[exclamation](抱負)
ちなみにこちらが愛好会のフェイスブックページ。 アカウント持っている方は是非遊びに来てください。
https://www.facebook.com/pages/Ichinokura-Sake-Fun-Club/194101770608798 (一ノ蔵愛好会)

来年もよろしく~!!
文責:shimainko


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お酒の縁~第21回蔵元と日本酒を楽しむ会レポート [イベント]

ある日愛好会S嬢より、「Wさんから日本酒のイベントのお誘いがあるんですが行きませんか[わーい(嬉しい顔)]?」とのお誘い。W氏も会員である。 かくして10月5日の仙台江陽グランドホテルに愛好会の蔵巡りの名運転手H氏、と会員4人で乗り込んだ。

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第21回というからかなり息の長いイベントだ。 主催は仙台吟遊会。 ホテルの中にはえんじ色のはっぴを着た落ち着いた年齢のスタッフさんが参加者をさばいていた。 参加人数600名?! すごいね。 グラスとおつまみの折を頂きいざ出陣! 



おつまみは宮城の御馳走を詰め込んだ豪華なもの。 立食のため食べながら試飲というのはは結構技術を要する。 筆者はまず目の前にあった蔵のお酒を頂き乾杯酒とした。 福島の夢心酒造の「奈良萬」。 WOWOWの「銘酒物語」という日本酒の番組の第1回のオンエアで山形十四代、岩手南部美人と共に紹介されていた蔵。 他2つは飲んだことあるけど奈良萬だけは未体験。 テレビで見たことのあるお顔の蔵元さんより純米大吟醸を勧められる。

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純米大吟醸 奈良萬 純米生酒中垂れ無濾過生原酒 使用米:五百万石 精米歩合:55% アル:17~18% 日本酒度:+3 酸度:1.7
ひゃ~! 口の中でプチプチしてフルーティ!  初っ端から美酒だ~! 「中垂れ」一番品質が安定したおいしい所さ。 各ブースでは蔵元さんがしっかり仕込み水を用意。 イベントのサブタイトルには「仕込み水と美酒を唎き味わう集い」とある。 美味しく飲むために和らぎ水は欠かせない。

今回は宮城の蔵は全部回ろうと思っていた。 他県のお酒も捨てがたいけど、普段店に並ぶことのないお酒を知ることも、名前だけでも「宮城純米酒サポーターズ倶楽部」の会員としては欠かせない。


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大沼酒造 乾坤一 純米大吟醸 雄町 にごり   使用米:雄町100% 精米歩合:40% 中取り
「雄町しました~!!」 酒が呼ぶ・・・・ それも普段お目にかからないにごり? なんて贅沢! そして雄町ときけば捨て置けぬ。 山田錦や五百万石の親。 大吟醸なのにこのコク。


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仙台伊達伊澤家勝山酒造 勝山 鴒(れい) サファイア 袋搾り 仙台産一等ひとめぼれ使用 アル:12% 精米歩合:55% 海外を見据えた勝山さん。 ワインのようなこのお酒、ジュエリーシリーズのひとつ[ぴかぴか(新しい)]。 (ルビーもあるらしい) 今回女性のみに提供。 ドイツワインのような味わい。 食後ならいいかなぁ・・・


となりはおなじみ、一ノ蔵!
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一ノ蔵 金龍蔵 大吟醸掛搾り 山田錦100%使用 精米歩合:40% 日本酒度:+3~+5
お酒のイベントや蔵の会でも頂いた記憶がある。 あ~おいしぃ! 一番高い純米大吟醸の笙鼓もあったけど、金龍はあまり飲む機会もないから迷わずこれにした。 あとで笙鼓も注いでもらえばよかったと後悔。 すぐ無くなったからだ。 

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年季の入ったイベントからか、各蔵社長さんの顔もちらほら。 一ノ蔵もこの秋、社長に就任した鈴木氏が来場。 にこやかに写真におさまっていただく。[わーい(嬉しい顔)]


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こちらは浦霞醸造元、社長の佐浦氏。 宮城県酒造組合の組合長さんでもある。 頂いたこのお酒と共に写真撮影をお願いした。
浦霞山田錦大吟醸 25BY  使用米:山田錦 精米歩合:45% アル:16~17% 日本酒度:+2 酸度:1.5
すっきり、上品、これは着物で着て頂くようなお味だわ~・・・ もう一杯いきたいところを水を頂き、会場を出て先ほどのおつまみをここで「がっついた」 

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お腹がすく時間でもあるので、すきっ腹のお酒は非常に危ないのだ! 全部食べちゃえ! ここで同じように隣でおつまみを堪能していた方と酒談義になる。 純米酒BARで買った手拭いで作ったバッグを持っていたので「よほど宮城愛が強いんですね[ー(長音記号1)]」と言われてしまったわい

お腹に食べ物を入れたとこでさ~戻るぞ!



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千田酒造 栗駒山 大吟醸 斗瓶取り
山田錦使用 精米歩合:40% 日本酒度:+2~+4 酸度:1.1~1.3 アル:17~18%
栗駒山はすっきりした辛いイメージあるのにこれはフルーティ! 大吟醸の斗瓶取りだもの当たり前だよ。


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そして、見覚えのある懐かしいお顔。 千田酒造の社長さんだった。 個人的なことを言うと、20年前宮城県青年会館主催の「みやぎ夢クルーズ」という、今では考えられない豪華客船での国際親善訪問があった。 ロシアのウラジオストックと韓国の釜山を訪問し、10日以上も船の中で参加者が交流するという企画に参加したが、同じ班に千田社長がいらっしゃった。 その時は日本酒には興味のない筆者だったので、特に気にも留めないという罰当たりものだった。 下船してしばらくたってその時のクルーズの同じ班メンバーに「うちの蔵を見学しないか」と言われたのであった。 筆者初の蔵見学。 懐かしくなって声をかけたら「ええ~ [exclamation&question]」とそりゃまたびっくりされたよ。 昔の事はほとんど忘れていたけど、蔵で頂いたお酒の味はしっかり覚えていた。 日本酒が好きになったきっかけと言っても過言ではない。 写真もお願いしてしまった。

さ~デザートでも行こうか。 

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新澤醸造店 超濃厚ヨーグルト酒 リキュール ジャージーヨーグルト、日本酒、 糖類 アル:5~6%
伯楽星無くなってたよ~。 これもおいしい[揺れるハート] カップを洗ってまた戻る。


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平孝酒造 日高見 中取り大吟醸 山田錦使用 精米歩合:40% 日本酒度:+4 酸度1.2 アル:17%
どれもこれも自慢の一品を蔵元さんが持ってきているので、無言になってしまう・・・ そろそろ舌の記憶があいまいになってしまう。[ふらふら]

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蔵王酒造さんは大吟醸のアイスクリームを用意していた。 ブースの前は長蛇の列。男性の姿も多い。 老若男女よろこぶ、あいすくり~む~! クリームの味がしっかり出ているアイス。 みりんか、日本酒をかけて、と蔵では勧めていた。


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山和酒造さんはかつて七ヶ浜でも見学に行った蔵元さん。 妙に二杯目行きたくなるお酒だったなぁ・・・・
山和酒造 山和 純米大吟醸 雫搾り斗瓶取り山田錦40 東北清酒鑑評会出品のお酒。 プロフわかりません・・・あしからずで。 とにかく名前が示す通り、おいしい! てわかるよ。


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阿部勘の若旦那は熱心なファンにつかまって歓談中[かわいい]。 女性のための日本酒セミナーでたびたびお目にかかっていた。 月見カフェでよく見るラベルのお酒ではなく、めったに飲めない逸品を頂いた。
阿部勘酒造店 阿部勘 純米大吟醸 原酒 山田錦
これもプロフないです。 原酒でふら~[ふらふら]!美味しかった~ 宮城の蔵は以上。



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阿部勘さんの隣は山形の出羽桜さん。 そこに「山廃」の文字を目ざとく見つけて頂く。 美酒も良いけど、ホッとする味(山廃だって一つ一つ違うが…)で口中をクリアにする。[いい気分(温泉)]
出羽桜 山廃 特別純米酒 精米歩合:55% アル:16% 酸度:1.6  日本酒度:+2
毎日飲むなら特純ぐらいがイイね。



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阿部勘さんの反対隣は話題の秋田の新政だった。 いろいろお洒落な雑誌にも取り上げられている蔵。 ラベルも洒落ているねぇ~ 頒布会で出しているお酒だそうだ。 上品な味がした。
新政酒造 古式生もと 
あきたこまち:100%使用 麹米:40% 掛け米:60% アル:15% 昔ながらの製法で醸した「古式生もと」

終了時間も迫ってきた。最後はやっぱり雄町を使ったのがいい。

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南部美人 純米雄町 雄三スペシャル 雄町のお酒ってあまり高くて削らないと聞いているので、旨味が残ってるのが多いのだが、(これも60%) えっ!? 辛い! 甘さを残さない作りのお酒だそうだ。
しかし、この締めが心地よい。 燗酒で頂いた。
精米歩合:60% アル:15-16% 日本酒度:+12(!) 酸度:1.9 プロフ見てびっくり。超and超and超辛口だね。でも思ったより辛くないのはどうしてだろ? 酸度1.9で大分酸味残しているからだろか。 おもしろ~い!

宴も終わり。お酒もだいぶなくなったみたい。 千田社長の中締めで無事終了~! いや~、豪華なイベントでした~。 嬉しい再会もあったし、満足の筆者なのであった。 日本酒バンザイ!

文責:shimainko




  


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純米酒BAR2014~秋ののん兵衛の祭典? [イベント]

ブログも今回で101号となり、かなりまた更新しないまま時が過ぎ・・・ 「もうやめだんでねぇべが?」 と思っている御購読者の方々、申し訳ないッ! 日本酒もあまり飲んでないことから禁断症状の出始めた筆者である。 ネタがなきゃ(飲めなきゃ)書けぬ![あせあせ(飛び散る汗)]   ・・・・ 酔っぱらいの戯言はこのぐらいにして・・・・

毎年秋になると、宮城では音楽の祭典、仙台定禅寺ジャズストリートフェスティバルが行われる[るんるん] そして日本酒愛好の諸氏には、めざすところは一つ! 錦町公園の一角である。 音楽や屋台も賑やかなのにも脇目もふらず、500円玉を握りしめ、青い看板のあるテントに向かうのだ[ダッシュ(走り出すさま)] 

「純・米・酒・B・a・r」。 500円で3つの宮城の普段飲めない逸品の酒を飲めるとあっては見逃せないではないか。

今年で7年目という息の長いイベントは、普段日本酒を提供する小売店や蔵元ではなく、飲み手が自分たちの愛する宮城の酒を来場者に提供するものである。 なので、蔵元さんもテントの中で提供するのではなく、一般客に交じって列に並ぶという、全国でも珍しいイベントなのだ。 スタッフはすべてボランティア。 みずから愛する宮城の酒をより多くの人に知ってほしい。 酒に対する情熱は並々ならぬものがある。


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テント前には大勢の客の列・・・・ 写真は用意された酒を受け取るところなので、閑散としているわけではない。
参加蔵元23。 これらを1日目・2日目と分けて提供する。 テント脇には簡単なベンチが設けられ、「さ~飲み続けるぞ~!」という覚悟のものにはうってつけの場所である。 ここで初対面の客同士も酒が入るとあら不思議。 まるで10年来の知己のように話に花が咲きまくっている[かわいい]

さて、この2日目の提供酒は17種類。 後から登場する酒もあり、全て飲み干すには朝から晩までいないと不可能である。

筆者も酒瓶の写真を撮らせてもらったがこれがすべてではない。


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テント前の酒瓶オブジェ? 売り切れの札もあり、人気の高さをうかがわせる。

テント内では、客として来場の蔵元も紹介された。 筆者のいた時間帯も、萩野酒造さんから佐藤氏、浦霞の醸造元で宮城県酒造組合長の佐浦氏、女性のための日本酒セミナーでも講師を務められた宮城県産業技術総合センターの橋本氏が来場。 場を盛り上げた。


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後半登場の限定酒、萩の鶴の亀岡ひやおろしをPRする佐藤氏。


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マジシャンのように、手拭いで4合瓶のラッピングの実演をする橋本氏。

さて、お酒じゃ!写真があるものだけ紹介しよう。


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ZAO Inspiration 蔵の華 特別純米酒 (蔵王酒造)
きりっとかつさらりとした喉越し。 あなたはこれを飲んでどんなインスピレーション(直感)を感じるか。 筆者(ホタルイカの燻製ほし~)
蔵の華100%使用。 精米歩合50% アル15~16% 日本酒度+5 酸度1.3 アミノ酸度0.9 
特純でありながらコメを50%も削ってる・・・・ さらっとしているわけである。 蔵王酒蔵の若手社員が企画したとのこと。 にしてはいぶし銀の貫録がある。 きりりと辛い日本酒度はプラスの5


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宮寒梅 純米吟醸 45% ひやおろし (寒梅酒造)
おなじみ宮寒梅の純吟45%。 そして筆者今年初のひやおろし。 夏を越したきれいな味のお酒は旨味を増している。 ウマ~! 美山錦100%使用 精米歩合45% アル:16~17% 日本酒度+3 酸度1.5


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浦霞 蔵の華 芳香辛口純米 (佐浦)
去年その味わい深いうまさにう~んと唸った一品。 辛口だけど、旨味との調和抜群。 塩竈市内の酒屋または仙台では限られたところしか売っていないレアな代物。 蔵の華100%使用 精米歩合65% アル:15~16% 


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金紋両国 特別純米 船尾灯(ともしび) (角星)
今年3月の蔵巡りでお世話になった、角星さんのお酒。 さんまやイカとあう、漁師町らしいお酒。 蔵で試飲も何度も試飲(とはいわないねぇ・・・) のテーブルを回ったのであった。 一緒に試飲した方からは、「クラッシックな味」 でも癖になる。 そ~でしょ~!  精米歩合:60% アル:15.5% 日本酒度+3 酸度:1.3

他に3回目の列に並ぼうとして売り切れた酒。 飲みたかった~!



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勝山 献 純米吟醸 (勝山酒造)
これは甘辛のバランスとれておいしい! と記憶していたお酒。 たしか女性のための日本酒セミナーでも登場した・・・かな? (忘れた) 山田錦100%使用 精米歩合50% アル:16% 旨口がこんなにおいしいとはと感動したお酒。

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澤乃泉 純米大吟醸 つや姫100% (石越醸造)
あ~これ飲んでみたかった!! 大吟醸だもの特別な味がするっちゃね~! つや姫とはお隣山形のお米。使っているのはしかし、宮城産のつや姫。 精米歩合50% アル:15~16% 売り切れて猫も泣いている…

あと 筆者試飲のお酒は・・・・真鶴 山廃辛口 特別純米酒 (田中酒造店) 山廃らしくないフルーティな旨味。癖になる。 +7でも全然辛さを感じない。 蔵の華100%使用 精米歩合:60% アル15~16% 日本酒度:+7 酸度:1.5

萩の鶴 特別純米 (萩野酒造) あ~うまい! つまみがいらないような旨味の酒はつい飲みすぎてしまうので、危険だ~。 美山錦使用 アル:15% 精米歩合:60%

萩の鶴 亀岡 ひやおろし 中取り純米吟醸 (萩野酒造)
ひやおろしをもう一つ頂いた。 ちょうど特純の切り替えで萩の鶴の佐藤専務も紹介していた亀岡。 仙台市のとある酒屋さんのプライベートブランド。 そりゃ~一番おいしい「中取り」だもん,おいし~さ~! 中取りとはお酒を搾る工程で中ほどの一番品質の安定したところである。 


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さて、純米酒BARでは列に並んだお客の番号が切りのいい数字でパンパカパ~ン[ぴかぴか(新しい)] と祝福を受ける。 にこちゃんマークのお猪口のうれしいプレゼント。 なんと筆者のところで当たってしまったので、何が何だかわからなくて、ぼけ~っと間抜け面で記念写真を撮られた筆者である。 何を勘違いしたか、お酒もう一杯もらえるのかと若きスタッフ嬢を大いに困惑させた(^_^;) その節は失礼しました!

スコールがつきものの純米酒BAR。ことしも突然ざ~っと来てしまった[雨] 強者どもはそれでも酒を飲み続ける。 そして、真摯なまでに宮城の酒を愛し知名度を上げようと努力している宮城純米酒サポーターズ倶楽部(筆者もだった)に乾杯!

文責:shimainko






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