しおがまという名のお酒 [日本酒]

塩竈のお酒と言えば、「浦霞」「阿部勘」という名が出るのが普通。 「麹屋酒造」という蔵?を聞いたことがあるだろうか。

時々、その名も「しおがま」という酒をそこで造っているという話を聞き、とても興味があった。 しかしどこで入手できるのか謎の酒と言っても過言ではない。

先日、本町商店街の熊久商店さんで偶然見かけた。 その時は別の目的があり、購入しなかったのを悔やんでいたが仕事が早く終わり、車を本町に走らせた。[車(セダン)]

冷蔵ケースの中にワンカップに入った「しおがま」発見。 白い紙に「しおがま」と黒文字。 そっけなさがますます気になる[exclamation] 店のご主人が「それ飲んだことない?」と訊くので「初めて見た」と答えた。 麹屋酒造店の正体を聞いたが、以前酒を醸していたらしいが現在は名前だけを残し、新澤さんに委託醸造しているという。 新澤さんといえば「究極の食中酒」と名高い「伯楽星」を醸している蔵である。
このお酒も伯楽星のようにすっきりと水のような酒なのであろうか。 隣の棚には黒いラベルの300mlボトルがあった。 「ワンカップの方は普通の本醸造。 こっちは生貯」とのこと。 黒いラベルに塩竈桜がアクセント。 なかなかかっこいいデザインだ[わーい(嬉しい顔)]

生貯とは生貯蔵酒のことで、火入れ(加熱殺菌)しないで貯蔵し、瓶詰(出荷)の前に一度火入れをしたお酒である。 普通の製造工程は2回の火入れを行うため、生貯は風味を損ねることなく落ち着いた味になるというわけ。 

生酒は全く火入れをしない日本酒。 フレッシュな風味がウリ。 前回の記事の一ノ蔵の生酒「ひゃっこい」は生酒。 生詰めという酒もあるがこちらはお酒を搾った直後に火入れをし、ビン詰めの際は火入れを行わない。 ひやおろしが代表的なもの。 あ~ややこしい![あせあせ(飛び散る汗)]

キンキンに冷えたしおがまをその日の夕飯にさっそく開栓。 おかずは甘辛くにつけた赤魚の煮物。我が家の定番である。 まずはお酒だけ味見。 かなりすっきり辛い! 魚と一緒に味わうと、これが不思議と酒の甘みが感じられた。 ん~さすが究極の食中酒、伯楽星の蔵ならでは。 食材の良さを引き出してくれる。
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癖がないからこそいろんな食材とあう。 梅シロドリンクを作って、ひゃっこいで作ったものと比べてみた。 生貯と生酒の違いはあるが、しおがまの方はピリッとして梅酒のようである。 (酒が入っているから当たり前だ) この辛さと本醸造特有のアルコールがつんとたつ酒ならば・・・チョコレートを合わせてみたい![exclamation×2] 

後日プラリネ入りのミルクチョコレートを食べながら味わってみた。 お~いし~!![黒ハート] ウィスキーボンボンならぬ日本酒ボンボンのようにカカオの香りが口の中でふわっと香る! 以前、日本酒講座でつまみによくチョコレートが登場していたので、一ノ蔵無鑑査辛口との相性が特によかったのを思い出した。 

みなさんも、塩竈を訪れたら運が良ければこのお酒と出会えるかもしれない。

最後にお酒プロフ。 本醸造生貯蔵酒 しおがま (麹屋酒造店) 米、米麹、醸造アルコール 精米歩合:65% アル15-16% 日本酒度は不明 筆者のべろメーターでは+7~8の辛さだった。(^_^;)

文責:shimainko 

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